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NHKあさイチのグリーンスタイルで
園芸研究家の杉井志織さんが、「暑さに強い花」に
ついて語っていたので紹介します。
夏に強い花:ポーチュラカ&ジニア
ポーチュラカなどの多肉質。
葉と茎に水分をため込んでいるので、
乾燥にも強い日ざしにも強いです。
ジニアなど
葉っぱがざらっとしていて茎に産毛がいっぱい生えているもの。
これはお水が付いたときにけばだっているところに
水滴がついて水切れが早いつくりになっているのです。
茎に産毛がある花は暑さに強く
湿度の高い日本の夏でも、元気に育つ花です。
東京オリンピックに向け暑さに強い花を実験中
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが
開かれます。
その会場の1つであるお台場。
東京オリンピック・パラリンピックに向けた
花の開発が行われているそうです。
1964年の東京オリンピックでは、
駒沢オリンピック公園などに多数の花が栽培され、
とても好評だったとのこと。
しかしその時は秋だったため、
夏でもどの花が綺麗に咲き続けるか、
都立シンボルプロムナード公園でど様々な花を植えて、
7月から9月まで週に一度の水やりと掃き掃除程度の手入れで
どの花がどれだけきれいに咲き続けるか
実験が行われているそうです。
278に花壇が区切られています。
島根大学の区画は県の沖の島に咲くトウテイラン。
これは日本原産の花の1つで、
ジャパンブルーとして会場を飾る花に名乗りをあげたい
そうです。
東京の暑さに耐えられるか
気になるということで実験中です。
続いて種苗会社が押しているゼラニウムです。
暑さに耐えられれればある効果も期待できるんです。
ハーブゼラニウムは蚊が嫌うのです。
なので、応援に来た方が蚊に刺されないじゃないんかとか
暑さに耐えられるカラーリーフの役割として
景観の一部として取り入れることができないか
ということで今年初めてハーブゼラニウムが
エントリーしてくれました。
3か月間、実際にお台場で咲かせてみた結果をもとに
さらに品種改良が進められているんです。
杉井志織さんも実験に参加中。
ジニアは水はけに注意
栽培実験のため6月に植えられたジニアは、
百日草というだけあって夏も次々と開花することが
期待されました。
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しかしお台場の環境では、8月は株が休んでしまい、
花数がそれほど増えません。
9月になってやっと花が増えてきましたが、
大会は終わってしまう時期。
検証した結果、
原因は水はけが悪かったのではないかとのこと。
水はけが悪かったということはどういうことかというと
公園や家の庭の土は粒が一緒で、
手で握ると固まってしまう。
これは水はけが悪いという証拠。
なので、家庭でこういう土のときには
赤玉の小粒などを混ぜて
通気性と水はけのいい土に作り替えるとよい
とのことです。
暑さい強いペチュニアとは?
夏に強いといわれているペチュニア。
ある部分を見ると暑さに強いということが
見分けられます。
それはおしべ。
おしべに青い花粉をつけている品種は丈夫なのです。
もともとペチュニアは青い色素を持って
生まれてきている植物。
もともと持っている色をずっと残しながら
品種改良されていますので
それを残したほうが丈夫ということなのです。
また、黄色い花粉でも
丈夫な花を見つける方法があります。
葉を触ってベタベタしているものは、
原種の性質を引き継いでいて丈夫なため、
夏の暑さに耐えやすくなります。
2015年の栽培実験から選んだ暑さに強い花
この実験ではどの花がいちばんよかったかという
コンテストも行われました。
2015年の栽培実験から選んだ、暑さに強い花。
【ニチニチソウ】
赤のニチニチソウは、華やかな色が目を引きます。
また、花が終わると花びらが自然に落ちるので、
花後の管理がはき掃除だけで済みます。
ボランティアの負担が減るのも、
会場を飾る花として大事なポイントです。
【メランポジウム】
7月から9月初めまで、ずっと花が咲き続けました。
植えたあとは、3倍くらいのボリュームに育ちます。
今咲いている花の上に、次の花が咲くので、
枯れた花が自然に隠れるのも、
会場を飾るのに向いている点です。
【ポーチュラカ】
地面をはうように茎が伸びるので
グラウンドカバーになり、
地面の温度上昇を抑えます。
ピンクの花と葉のコントラストも美しく映えます。
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