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毒性のある植物があります。
クリスマスローズやスイセンやベンジャミンなど。
そこで、よく知られているものからあまり知られていないものまで紹介します。
クリスマスローズの毒性
クリスマスローズに毒性があることは知っている方も多いのではないでしょうか。
クリスマスローズ(Helleborus niger)の学名の“Helle”はギリシャ語で「殺す」“ borus”は「食べもの」をあらわし、毒草であることを意味しています。
黒い色をした根茎と根には“ヘレブリン”や“ラクンクリン”などの成分が含まれています。
“ヘレブリン”は心臓の収縮を強める作用があり、少し多めに飲むと心臓が止まってしまうほどの猛毒成分です。
似たような成分はジキタリスやキョウチクトウにも含まれているのだそうです。
また、“ラクンクリン”は植物に傷をつけた時に出てくる汁に含まれています。
空気に触れると刺激性の物質、“プロトアネモニン”に変わります。
汁が皮膚につくとそこがかぶれ、水泡ができることもあります。
根茎と根だけでなく、葉や花にも含まれています。
なのでクリスマスローズの手入れ中は葉のギザギザが皮膚に直接触れないように注意します。
取り扱うときは手袋などをするとよいです。
もし、直接触れてかぶれてらてしまったら水で良く洗い流して病院でみてもらってください。
また、万が一食べてしまうと口の中や喉が腫れ、頭痛、吐き気、下痢などの症状がでてきます。
このような症状が現れたときにも病院に行って診察を受けてください。
クリスマスローズに毒性があるといっても汁を皮膚につけたり食べたりしなければ問題はないので、花として楽しみたいものです。
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そのほかの毒性のある植物
【食用と間違えやすいもの】
春になるとスイセンやフクジュソウを誤って食べて中毒を起こすことがあります。
スイセンの葉はニラに、フクジュソウは芽出しの姿がフキノトウとよく似ていて見分けがつきにくいことが原因です。
見分け方はニラには特有の臭いがありますが、スイセンにはありません。
また、フクジュソウの新芽は光沢のある紅紫色、フキノトウは淡黄緑色で表面に光沢がありません。
【観葉植物にも毒】
室内に身近にある観葉植物ですが、毒のある種類があることはあまりと知られていません。
ベンジャミンや、アロカシアの仲間やディフェンバキアの仲間の樹液は有毒なのです。
口に入れないだけでなく樹液にさわらないほうがよいです。
特に小さなお子様がいる方は注意が必要です。
【犬や猫も注意】
犬や猫にタマネギやねぎを食べさせてはいけないというのはペットを飼っている人ならよく知っていることです。
しかし、ガーデンプランツとして人気のアリウム・ギンガムや家庭で食べるニラやラッキョウもねぎの仲間であることは知らない人も多く、犬や猫が誤って食べて中毒を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
【アリウム・ギンガム】
【お茶で飲めない】
春に咲く花の甘い香りが人気のカロライナジャスミンは常緑のつる性で、丈夫なことから生け垣などで多くみられます。
しかし、この花はアルカロイドを含み有毒なんです。
名前が「ジャスミン」とつくので花をお茶にして中毒を起こしたケースもあるとのことです。
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